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アメリカの歴史を象徴するディテール。

アメリカの服飾文化は、イギリスに由来のテーラリングから始まったが、そこに多くの移民たちによってもたらされたヨーロッパ各国の文化が織り混ざり、独自の文化を形成した。それを象徴するカテゴリーの一つが“機能服”である。ワークウエアやミリタリーウエアは、まさにその代表格。機能を追求したことで生まれた特徴的なディテールは、他国のものとは比較にならないほど徹底されており、機能美と呼ばれて世界中のファッション通の注目の的だ。今回紹介するジャケットは、そんな機能美がありつつも、他のものとは少し趣が異なる。モータリゼーションと飛行機時代の幕開けを陰で支えたレザージャケット。合理主義から生まれた機能服でありながらも、異端の存在であるということである。

Warehouse&Co.

Lot.2184 HORSE LEATHER AVIATOR JACKET

こちらは、アメリカのフライトジャケットの元祖ともいえる貴重な第一次大戦時代のスポルディング製アヴィエータージャケット。1917年に第一次世界大戦に参戦したアメリカ外征軍(American Expeditionary Force)の追跡隊のパイロットとして、1918 年にフランスのアンジェ地方に赴いた、J.M.デイトン小尉が着用したアヴィエータージャケットで、ウエアハウスが彼に関する資料とともにアーカイブしているものを忠実に“復刻”した。戦闘機の開発が進んでいた当時、ヨーロッパではロングコートやツナギのスタイルが主流のなか、アメリカではジョッパーズに合わせるショートタイプジャケットが発売された。1919 年にカタログに掲載されたアヴィエータージャケットは、なんと当時80ドルもした。当時のワークウエアの金額を考えると、いかに着る人を選ぶ衣料であったかが窺い知れる

襟を立てて防寒することができる仕様。そのためにチンストラップも装備している

もとにしたヴィンテージに付属していた大きな鉄製バックルも形から忠実に再現している

フロントには大きなナットボタンを装備。皿状の特徴的な形状もヴィンテージに忠実だ

センターからオフセットしたダブル襟は、後のライダースジャケットへと受け継がれた

Lot 2184 HORSE LEATHER AVIATOR JACKET

PRICE:270,000円+tax SIZE:36,38,40,42

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