ヴィンテージ古着の大きな魅力のひとつにエイジングがある。ジーンズなどデニム素材のエイジングは誰もが想像しやすいが、実はヴィンテージ通が心躍らせるのが、アスレチックウエアのエイジングである。中でも熱心なファンの間で珍重されるコットン素材のスウェットシャツは、まさにその真骨頂といえる存在で、そのエイジングは「復刻モデルでは再現できない」とさえ言われてきた。
しかし、ウエアハウスのスウェットシャツは違う。創業時からデニムと並ぶ看板アイテムだけあり、ヴィンテージさながらのエイジングを楽しむことができるとして、ヴィンテージファンまでも虜にしてきた。それは、糸の番手・編み・縫製に至るまで徹底的に追及するからこそ辿り着いた、本物のスウェットシャツなのだ。当然だが、現代の技術で作ると昔ながらのエイジングは期待できない。わざわざ当時のレシピをもとに当時の技術で、同じように時間をかけて製品化しているからこそ、成し得るのだ。
着用と洗濯はエイジングに欠かせない要素だが、乾燥機にかけると着丈がギュッと縮んで、ヴィンテージさながらの“正方形のようなカタチ”になる。当時はその型崩れをしないように、色々な手法が考案された(リバースウィーブはそうして生まれた)が、いまではその不格好なシルエットがヴィンテージらしいと、特にファッション通の間で人気を集めている。コットンフリースと称され、保温性に優れた往年の裏起毛コットンスウェットは、ウエアハウスの手でしっかりと現代に受け継がれており、その魅力は今後も後世に語り継がれていくことだろう。
20年以上も仕様変更していない定番の吊り編みスウェット。古着の風合いを再現するために最適な吊り編み機を使用している。編み終わった生地は下に落ちるため、巻き取り時にも負荷がかからず、空気を含んでいて肌を包むような独特の柔らかい風合いになるのだ
“茶綿” のオーガニックコットンを使ったオートミールやグレーは赤みが強いが、エイジングするとそれが軽減するのも特徴だ
褪色すると身生地と糸のコントラストの違いが顕著になる。首まわりに採用している極太の糸の迫力もたまらない
2本ステッチの間から粗めのロック糸が見える仕様は、ヴィンテージだけのものだが、ミシンを改良することで実現させた
首まわりには生地の伸縮に耐えられるようにロック糸を表と裏の両側に振っている。首リブはエイジングによってボートネック状に外に開いていく
コットンフリースドラインと呼ばれた裏起毛は、ヴィンテージと同様に筒状のまま起毛をかけて再現している。エイジングするとこの起毛が取れていき、次第に生地目が詰まって独特のドライな質感へと変化していく
SIZE:38,40,42,44
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