アメリカでのデニムウエアの歴史は、ワークウエアから始まった。19世紀半ばに西海岸で巻き起こったゴールドラッシュで頑丈な衣類の需要が高まり、「労働するための衣類」という概念が生まれ、多くのワークウエアメーカーが誕生。いち早くデニムという素材に目を付け、後の「ジーンズ」であるウエストオーバーオールを手掛けたのが、かのリーバイスだった。
デニムウエアが一般的に認知されたのは1920年代。世界恐慌による不況を振り払うように盛んになったデュード・ランチがきっかけだった。これは、西部の牧場主が東部の富裕層に向けて仕掛けた牧場観光。観光客はデニムジャケットやジーンズを穿く西部のカウボーイに開拓者の姿を重ね、郷愁を覚えたという。そして、彼らは休日にジーンズを穿くようになっていた。その影響もあり、この時代から各メーカーも東海岸での販売網を拡大した。戦後になると、ミュージシャンや著名人などテレビの中の人たちがデニムウエアを衣装として着用するようになり、多くの若者が真似してファッションとして着るようになった。
1950年代になると、メーカー側も東海岸での販売戦略を強化。ジッパーフライや防縮加工デニムなど、新たな仕様でファッショナブルな東海岸の人たちを取り込もうとした。その流れは1960年代になるとさらに加速。デザインも一新し、立体裁断によってスタイリッシュなシルエットも実現した。そして、次第にデニムジャケットとジーンズは日常に溶け込む、アメリカを象徴する存在のひとつにまでなったのである。
1960年代になってからのセカンドタイプを再現。1953年頃に誕生した当初は革ラベルで左右のポケットも少し傾斜のあるものだったが、こちらは左右均等にバランスが取られ、プリーツのステッチも細かくシャープな印象になっている。縫製には環縫いが多様され、裾の帯も上下ともに環縫いになっている。デニムは防縮加工なし
PRICE:32,000円+tax SIZE:36,38,40,42
ご注文ページはこちら1960年代の終わりから’70年代初期頃のモデルを再現。セコハンシリーズは初期のビッグEモデルをイメージしていたが、こちらは後期ビッグEモデルのためウエストも上下環縫いでVステッチはなく、オレンジ1色のステッチや青みの強いデニムが特徴だ
PRICE:23,000円+tax SIZE:28~34,36,38
ご注文ページはこちらサンフォライズド(防縮加工)が施された1970年代のジッパーフライモデルを再現。紙ラベルの下部には洗うと消失してしまう「PRESHRUNK(防縮加工の意)」表記の黄色い紙タグも付属する。ゆったりめの股上とテーパードシルエットが特徴の1本だ
PRICE:23,000円+tax SIZE:28~34,36,38
ご注文ページはこちら1960年代に誕生したサードタイプは、体にフィットさせるデザインだったことで着丈が短い仕様だったが、同時期にロング丈モデルも発売。それを忠実に再現したのが2004XXだ。間延びして見えないデザインが絶妙!
PRICE:32,000円+tax SIZE:36,38,40,42
ご注文ページはこちらLot 2002XXと同じ新開発の7番×7番セルビッジブルーデニム(防縮加工なし)を使用し、トラッカージャケットとして認知された1960年代初期のモデルを再現。時代で異なる細部の仕様もヴィンテージに忠実だ
PRICE:32,000円+tax SIZE:36,38,40,42
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