今月紹介するウエアハウスの新作は、’20年代のデニムセットアップ。特にジーンズは、ウエストオーバーオールから5ポケットジーンズへと移り変わる’20年モデルと称されているもの。実は1910年代のディテールを持つ初期仕様だ。一番目を引くのはデニムの色合いだろう。淡いインディゴブルーに色落ちするのが特徴のアモスケイグ社のものを、この時代でも使っているのだ。一般的には1915年くらいから、コーンミルズのデニムを使い始めたといわれているが、工場によっては’20年代になっても残っていたのだろう。もとにしたヴィンテージは、同社が製織したデニムならではの淡い色落ちが確認できる。一方のデニムジャケットは、現存数の少なさから熱心なファンが“ダウンポケット”と呼んで崇拝する1着。これらのかなり通なセットアップは見逃せない。
ポケットフラップが付くのが1927年以前といわれているため、こちらはそれ以前のモデルとなる。肩幅が広く、袖は身頃に対して垂直に取り付けられ、2本ステッチが見られるのもこのモデルからだ。新開発の7.42番×7.5番の天然インディゴロープ染色セルビッジデニムを使用する
この時代ならではの2本針バックルも型から起こして再現。これは1936年頃まで使われていたと推測
袖付けはこのように身頃に対して垂直かつ直線的に縫合していた。着用するとやや肩が落ちてイイ感じになる
突起部分に凹みのある打ち抜きリベット。19世紀後半のものから見られ、’30年代以降は見られない
中央にくぼみのある小ぶりな格子柄ボタンは、ファンの間でブルズアイと呼ばれ珍重されている
襟先が鈍角になっているのもこの時代のモデルならでは。同時期のシャツと同様だ
PRICE:42,000円+tax SIZE:36,38,40,42
ご購入ページはこちら1922年モデルの中でも最初期のもの。ネムリ穴の小股ボタンホール、細かい運針による縫製、内輪差によるユニークなバックポケットのアウトラインステッチ、2本糸の粗いオーバーロックなど1915年モデルの名残りがある
ジャケットと同様の2本針のバックルを装備。こちらは1936年頃まで使われた
小股にはブルズアイ・ボタンを装備。ボタンホールもネムリ穴(シャツ穴)のもの
バックポケットの剥き出しリベットは、突起部分に凹みのある旧いタイプのもの
ジャケットと同じ7.42番×7.5番の天然インディゴロープ染色デニムを使用する
PRICE:34,000円+tax SIZE:28~34,36,38
ご予約ページはこちら