1989年の創業当初のDENIMEを徹底再現するというコンセプトのもと、クラボウとの共同開発によって再始動したウエアハウスによる新たなDENIME。実はもとにしたモデルは一緒でもデニムが異なる場合がある。そこで、分かりやすいように一覧表を紹介する。ちなみに記載しているオンスはワンウォッシュ後の数値である。
1988年に創業したDENIMEの最初につくられたクラボウ製デニムのレシピから徹底再現して展開する「BASIC」シリーズ。オフセットされたベルトループ、三角形の返しが入るバックポケットの縫製、そして逆綾のセルビッジなどブランドの個性をそのまま再現している
1920 ~ 1930年代にかけて作られたデニムの原反を使用した「ヴィンテージバナー」。そのデニム原反から裁断されていない糸を取り出し、クラボウの分析をもとに当時使用されていたアメリカのコットンに茶綿を加え、ムラ糸の形状まで忠実に再現して織り上げるプロジェクトが「XX」シリーズ。XXデニムを用いて各年代のシンボリックなヴィンテージのセットアップを展開している
ラフィと呼ばれる、糸を製造する過程で捨てられてしまう“落綿”を再利用して作られるコットンを使用するシリーズ。1950年代に製造されたリング精紡機で作られるラフィの糸は、当時自然に生まれたムラ糸の形状そのもので、独特の風合いが生まれる。このデニムを使用して「66モデル」と「サード」という、1970年代の“アメリカ最後のヴィンテージモデル” を展開している